Classiques japonais avec furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lisez 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 662 caractères · 174 écrans
」
「何でもいいよ、匂いをかぐだけだから。」
「あら、金魚がたくさんいるわね、みんな、あたらしい水をほしがって、可哀想にあぶあぶしてひどそうだわ、あの、この金魚の水くさりかけていますから、可哀そうだから取りかえて上げて。」
「毎日お店に出てくるとすぐ、お水かえるんですけれど、きょうはつい忘れまして。」
「それからお塩をひとつまみ入れてあげて。」
「お塩がいいんですか。」
「くたびれた金魚にはほんのちょっぴり、お塩がいるのよ。おうい、ちびちゃん、お塩気がほしいんでしょう、そう、そうなのね。おじさま、ちゃんともう判っていて、そばに寄って来たでしょう、なに言っているのか幾らおじさまでも、このヒミツは判りっこないでしょう、お姉さまは何処からどうしていらしったって、そんな恰好がどうしたら出来たのと、皆、眼に一杯ふしぎな色を現わして、言っているのよ、口を開けて瞬きもしないであたいを見ているでしょう、あたいも見てやる、」
「きみ、あまり変なこというと、皆がへんな顔をするよ、身元を洗われるよ。」
「あ、お水が来たわ、そのお水ここに頂戴、あたいが入れてあげるから、みんなおつむをならべるのよ、したしたと、……どう、とても、さっぱりと快い気持でしょう、したしたというこの音たまらないわね、みんな鱗の色も悪いし痩せているのね、硬い麩ばかり食べて