Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はえおとこ
蠅男
海野 十三
Lisez 蠅男 (はえおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 118 129 caractères · 237 écrans
「え、もう一度いって下さい」
「つまり、蠅男は機関銃を鳴らしとるのに違いないのに、その肝腎の銃身がどこにも見えしまへんねん」
「それはおかしな話ですね。蠅男はどんな風に構えていたんですか」
「ただこういう風に」と署長は左腕を水平に真直に前につきだしてみせ、「左腕を前につきだして立っとるだけやったいう話だす。手にはなんにも持っとらしまへんねん。透明機関銃やないかという者も居りまっせ」
「透明機関銃? まさか、そんなのがあろう筈がない。何か見ちがえではないのですか」
「いや、蠅男に向うた誰もが、云いあわしたようにそういいよったんで……」
「フーム」
帆村はその奇怪な話を聞いて、狐に鼻をつままれたような気がした。
「そうそう、そういえば先刻の蠅男の電話では、蠅男は今夜のうちにまた誰かを殺すといっていましたよ」
「なに今夜のうちに、また殺すって」
検事が愕いて聞きかえした。
「ほんまかいな――」
正木署長は恐怖のあまりしばらくは口も利けなかったほどだった。
「誰か蠅男から脅迫状をうけとった者はないのですか」
検事と署長とは、思わず不安げな顔を見合わせた。
奇行ドクトルの出現