Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はえおとこ

蠅男

海野 十三

Lisez 蠅男 (はえおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 118 129 caractères · 237 écrans

Aozora Bunko

「爆弾仕掛の枕なんですよ」と帆村が汗をぬぐいながら説明した。「枕を持ってみると、コチコチと変な音がするので気がついたのです。なアに、よくあるやつですが、時計仕掛の爆弾ですよ。僕たちを皆殺しにしようと思ってたに違いありません」

「なんちゅう悪たれの市民やろ。断然取締らんとあかん」

「いや、これは市民といっても、普通の市民じゃありません」

「普通の市民でないちゅうと、――」

「つまり、これは蠅男が差出した小包なんですよ」

「うむ、な、なるほど」

一同はいまさらながらに、狂暴な蠅男のやり方に憤慨の色を示した。

怪しき女

「おい帆村君。僕はまた君のおかげで命拾いをした。お礼をいう」

と、村松検事は、帆村の手を固く握った。

「帆村はん。私もお礼をいわしとくんなはれ」

と、正木署長もうやうやしく頭を下げた。

帆村はゆかしくもそれを冗談と受けながし、

「爆弾の危難は助かりましたから、それはいいとして、ここで考えてみなければならぬのは、蠅男がどうしてこんな精巧な爆弾を手に入れたかということです。こんなものは、どこでも作れるというものではありません。僕の考えでは、蠅男はかねてこんな爆弾を用意してあったのだと思います」