Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まちはふるさと
街はふるさと
Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans
なんだって、君なんかが好きになったんだろうね。変な夢を見る奴さ」
「ふん。夢を、ね」
「ぼくは、ねるぜ。君、勝手にのんで、勝手に、ねたまえ」
長平はタタミの上へころがって枕を当てた。
「君はフトンをしかないのか」
「そう。夏はね。たまに、グッスリねむるときだけ、フトンをしくのさ」
「じゃア、失敬するよ」
「そうかい」
「君とねたかアないからな。目がさめて、大坊主のねぼけ顔を見るなんざア、やりきれやしないからな。君は、今日、記代子さんに会ったろうね」
「会わん」
「なぜ」
「ぼくが上京するてんで、会社を休んだそうじゃないか」
「……」
青木は顔色を変えた。思い直して、
「じゃア、帰ろう。このウイスキー、くれないかね。夜明けまで、どこかの焼跡でのんでるんだよ」
「もってきたまえ」
「記代子さんもオレみたいなことをやってるんじゃないかね。会社を休んで、行くところなんか、ありゃしないと思うんだがな」
「心配することはないだろう」
「そうかい。じゃア、失敬」
青木はウイスキーのビンをぶらさげて、茶室をはなれた。
その日、記代子が会社を休んだことは知っていた。長平の上京の日だから、迎えに行ったのだろうと思っていたのだ。