Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まちはふるさと
街はふるさと
Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans
終戦まで私大の教師をしていたころは、書斎の虫のようにジミな男であったが、そのころの面影はどこにもない。
「君」
と、青木は連れの青年に、
「それから、君も」
と、放二にもよびかけてカラカラ笑って、
「銘々のカバン持ちには、中座してもらいましょう。話のすむまで。御馳走には手をつけないから、安心したまえ」
長平はムラムラと不快がこみあげた。
「ぼくにはカバン持ちはいないよ。この北川君とぼくの間には秘密がないのだ。小説を書くこと以外は北川君にやってもらうのだから。北川君にきかれてこまる話なら、ぼくも聞くのはオコトワリだ」
「まあ、君。そういったもんじゃないさ。ねえ」
長平の鋭い語気も、青木には、扱いなれている、というようだった。ちょッとひるんだようだが、すぐカラカラと放二の方に笑いかけて、
「誰にだってナイショ話はあるものさ。ねえ、北川君。オトッツァンのナイショ話なんてものは、倅はききたくないやね。倅にしたって、自分のナイショ話はオヤジにきかせたくないだろうしさ。ねえ」
放二はそれには答えなかったが、椅子から立って、長平に、
「ぼく、別室へ参ります」
「いけないな。