Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひょうしゃくかんにんき

評釈勘忍記

山本 周五郎

Lisez 評釈勘忍記 (ひょうしゃくかんにんき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 889 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

千蔵の腋の下に冷汗がにじみ出て来た、これは勘忍袋が温和しくなって以来の生理現象である。

「まあいい、――」彼は暫く家僕の寝ざまを眺めた後でこう呟いた、「秀六だって同じ人間だ、たまには風のよく通る広い部屋で午睡もしたかろう」

それから足音を忍ばせて静かに寝間へゆき、着替えをして、汗でも拭こうと裏へ出た。そして井戸端で半※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)へ水を汲み、顔を洗おうと跼んだ時である。彼は水の面へ妙な人間の顔が写るのでぎょっとし、急いで後ろを振向いた、もちろん誰がいる訳でもない、そこで改めてよく見るとどうやら自分の顔のようである、たしかにどこかしら見覚えがある、「おれの顔だ」と云い張る自信もないが、「おれの顔じゃない」とも云い切れない。千蔵は不安になった。手拭を抛りだしたまま急いで寝間へ戻り、長持の中から鏡を取出した、縁側の明るい処へいって坐り、熟づくと鏡の面を瞶めたが、半※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)の水面に写ったのと少しの違いもない、「慥かにこれはおれだ、――が、これは決しておれの顔じゃない」