Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひょうしゃくかんにんき

評釈勘忍記

山本 周五郎

Lisez 評釈勘忍記 (ひょうしゃくかんにんき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 889 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

九

藩の模範たらねばならぬ、鍛錬とはなんぞ、――須井栄之助、おまえの預かる組はなにを以て鍛錬とするか、おまえの組の鍛錬とはなんだ」

「――す、水練で……」

「はっきり申せ、なんだ」

「水練でございます」

「よし、猿山四郎次の組はなんだ」

「木登りでございます」

「有賀は」

「速足です」

「よし、――水練は水練、速足は速足、富田弥六は三組用達として明日から鍛錬にかかるんだ、布令に従わぬ者は支配へ申し達して屹度処罰する、わかったか」

そして千蔵は座を立ち大股にずんずん廊下に出ていった、更に残りの獲物を探すために、的場の森の約束手形を振出す為に、――そしてその翌朝。

九

まだ仄暗い朝の五時、いま明けた許りの宇野家の門をはいって、こわ高に玄関で案内を乞う者があった。庄司千蔵である、「たのむ、たのむ」遠慮も会釈もない叫び声だ、奥から家扶が走って来て、「お静かにお静かに」と制止した、「なに御用で、何誰さまでございます」

「かなどのに伝言がある、こう伝えて貰いたい」千蔵は更に大きく声を張って叫んだ、「臆病犬をひと纒めにして、庄司千蔵の拳骨の音をお聞きにいれる、おこころあらば、的場の森へ六時までに来て頂きたい、宜しいか」