Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よむうちにおもったこと

読むうちに思ったこと

小川 未明

Lisez 読むうちに思ったこと (よむうちにおもったこと) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 296 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

それであるから、一概に、絵と文章といずれがまさるかなどといわれないが、文字の表現がいかに人の想像に訴えて、ほしいままに空間に形を描き、声なき声を発し、色なきに、紅紫絢爛、さま/″\な色彩を点ずるかゞ知られるのであります。

学生時代に、その講義を聴いた小泉八雲氏は、稀代な名文家として知られていますが、たとえば、夏の夜の描写になると、殆んど、熱した空気が、肌に触れるようにまた、氏の好めるやさしい女性が、さゝやく時には、その息が、自分の顔にまで、かゝるようにさえ感じられたのであります。これなどは、容易に、絵では描きあらわされない境地であろうと思います。

また、文は、その人為を現わすといわれています。その人の感情、感想から生れたものが、その人の文章であるかぎり、人格を現わすに不思議がないのでありましょう。故に、文章を読むことは、即ち、その人間に接することです。文品の高い、低いは、即ち、人品の高い、低いに他ありません。

作為なく、詐りなくして、表現されたものが、即ちその人の真の文章であります。しかしながら、たとえ作為を用いても、また、詐ろうとしても、そうした文章には、自然なところがないから、ほんとうのものでないということが分るものです。