Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あかいえりまき

赤いえり巻き

小川 未明

Lisez 赤いえり巻き (あかいえりまき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 686 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

」といって、しまいには、小言をいうよりか、みんなは、それが愛嬌になって、おかしがって笑ったのです。

それほど、彼女は、罪のない少女でした。

「お花は、東京がいいか、それとも田舎がいいかい。」と、家のものが、聞きました。

彼女は、すぐに返事をせずに、笑っていましたが、二つの黒い目をかがやかしながら、

「おら、田舎がいい。」と答えました。

「どうして?」と、家の人たちは、いいましたが、こう聞くまでもなく、華やかな自然が目の前に開けて、鳥のように自由に駈けまわったであろう彼女の姿を想像すると、なんとなく彼女が不憫に感ぜられたのであります。

ほんとうに、東京の冬は、雪こそ降らないが寒かった。彼女は、使いに出るのに、姉さんが、こちらへくる時分に買ってくれた、赤いえり巻きを忘れずにしていきました。それには、なつかしい姉のまごころがこもっていると思われたから……。田舎から、手紙のくるたびに、彼女は、目をうるませていました。

「お花は、あの赤いえり巻きが、たいへんに気にいっているらしいんですよ。」

こう、奥さまは、主人にいわれたこともあります。

「あのえり巻きをして、汽車から降りたとき、真っ赤だったね。