Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あかいつぼ(に)

赤い壺(二)

種田 山頭火

Lisez 赤い壺(二) (あかいつぼ(に)) de 種田 山頭火 (たねださんとうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 911 caractères · 2 écrans

Aozora Bunko

自分の道を歩む人に堕落はない。彼にとっては、天国に昇ろうとまた地獄に落ちようとそれは何でもない事である、道中に於ける夫々の宿割に過ぎない。

優秀な作品の多くは苦痛から生れる。私は未だ舞踏の芸術を解し得ない。私は所謂、法悦なるものを喋々する作家の心事を疑う。此意味に於て、現在の私は『凄く光る詩』のみを渇望している。

涙が涸れてしまわなければ、少くとも涙が頬を流れないようにならなければ、孤独の尊厳は解らない。

ほんとうに苦しみつつある人は、救われるとか救われたいとかいうことを考えない。そういう外的な事を考えるような余裕がないのである。

空には星が瞬たいている。前には海が波打っている。曙を待つ私の心は暗い。この暗さの中で私の思想は芽吹きつつある。私は悩ましい胸を抑えて吐息を洩らしている。その吐息の一つ一つが私の作品である。

夜は長いであろう。しかし夜はいかに長くても遂には明けるであろう。明けざるをえないであろう。闇の寂しさ恐ろしさに堪えて自己を育てつつある人の前には、きっと曙が現われて来る。

同情したからとて涙を流す勿れ、同感だといって手を拍つ勿れ。