Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みがわりのはなよめ

身代りの花嫁

野村 胡堂

Lisez 身代りの花嫁 (みがわりのはなよめ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 685 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

「乱暴だね、勇美子は」

妹の大胆な計画に良一は、すっかり舌を巻いてしまいました。

「だって、そうするより外に工夫がなかったんですもの、――で、二、三年前お父様がお店から払い下げて来て下すった、マネキン人形があったでしょう、――ホラ、博覧会で大変評判になった、蝋人形よ」

「フム」

「あれにお姉様の着物を着せて窓際へ置いてやったの。すると本当の人間と聞違えて外から拳銃を撃ったんですもの」

「危いネ」

「それから、翌日はわざと詩子お姉様に庭などへ出て頂いて、相手を散々惑わせた上、その晩は人形を寝室へ寝かして、お姉様は私のお部屋へ泊ったの」

「…………」

「すると、悪者はやって来て人形を刺したんです。絨毯の下にスイッチを隠して、それを踏むと、電球式の閃光器が点いて、写真のシャッターが開くように仕掛けてあったんです。その仕掛を拵えるのにお姉様も手伝って下すったワ」

「どうも驚いたね」良一もこの小さい妹の智恵と働きには、二の句がつげません。

「でも、可哀相よ、人形が胸を撃たれたり刺されたりしたんですもの。今日は陽子さんや、陽子さんのお兄様もお呼びして、みんなで祝賀会を開きましょう。