Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

のうそん

農村

宮本 百合子

Lisez 農村 (のうそん) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 223 caractères · 97 écrans

Aozora Bunko

四辺の木立はすっかり枯れてしまった。三番池の周囲の草原の草は皆、かれはてて、茶色になり、朝々の霜で土がうき、ポコポコになって、見通せる限り皆、なだらかなでこぼこになって居る。桑は皆葉をはらい落して、灰色のやせた細い枝をニョキニョキと、あじきない空のどんよりした中に浮かせて、その細いに似合わない、大きな節や「こぶ」が、いかにも気味の悪い形になって居て、見様では、よく西洋のお伽話の插絵の木のお化けそっくりに見え、風が北からザーッと一吹き吹くと、木のお化けは、幾百も幾千も大きな群になって、骨だらけの手をのばして私につかみかかろうとする様だ。川の水も減って、赤っぽい粘土のごみだらけのきたない処が見え出し、こちこちになってひびが入って居る。小魚の姿などはとうにから見えないのである。

町につづいて居る小高くなって居る往還は、霜が降っても土は柔くなろうとはしず、只かしかしにかたまって、荷馬はよく蹄を破るし、人は下駄を早くいためる。電信柱は、ブーン、ブーンと、はげしいうなりを立て始めた。

何と云う寒い淋しい事だろう。灰色の空は、はてしもなく重くおいかぶさって、晴れ渡る時は極く少ないうちに夜になって仕舞う。