Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
れんかんき
連環記
幸田 露伴
Lisez 連環記 (れんかんき) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 281 caractères · 95 écrans
大路の事であるから、貴き人も行き、賤き者も行き、職人も行き、物売りも行き、老人も行けば婦人も行き、小児も行けば壮夫も行く、亢々然と行くものもあれば、踉蹌として行くものもある。何も大路であるから不思議なことは無い。たまたま又非常に重げな嵩高の荷を負うて喘ぎ喘ぎ大車の軛につながれて涎を垂れ脚を踏張って行く牛もあった。これもまた牛馬が用いられた世の事で何の不思議もないことであった。牛は力の限りを尽して歩いている。しかも牛使いは力むること猶足らずとして、これを笞うっている。笞の音は起って消え、消えて復起る。これも世の常、何の不思議も無いことである。しかし保胤は仏教の所謂六道の辻にも似た此辻の景色を見て居る間に、揚々たる人、々たる人、営々汲々、戚々たる人、嗚呼嗚呼、世法は亦復是の如きのみと思ったでもあったろう後に、老牛が死力を尽して猶笞を受くるのを見ては、ああ、疲れたる牛、厳しき笞、荷は重く途は遠くして、日は熾りに土は焦がる、飲まんとすれど滴水も得ぬ其苦しさや抑如何ばかりぞや、牛目づかいと云いて人の疎む目づかいのみに得知らぬ意を動かして何をか訴うるや、嗚呼、牛、汝何ぞ拙くも牛とは生れしぞ、汝今抑々何の罪ありて其苦を受くるや、と観ずる途端に発矢と復笞の音すれば、保胤はハラハラと涙を流して、南無、救わせたまえ、諸仏菩薩