Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みちづれ

道づれ

宮本 百合子

Lisez 道づれ (みちづれ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 491 caractères · 41 écrans

Aozora Bunko

「ただいま」

上り端の三畳の電燈を背のびして捩りながら、

「まあ、おかえったかい、おそかったこと!」

祖母のおむらが、土間に入ったみほ子の方をすかして見た。

「どうおしだろうと、気が気じゃなかった」

「お友達のお見舞にまわったもんだから……」

みほ子は、六畳の長火鉢の前に横坐りになるとすぐ足袋をぬいだ。それから帯をといて、思わず、

「ああア」

拳を握ってトントンと、銘仙の着物の上からふくらはぎを叩いた。店の中では殆ど立ちづめであったし、その時間の電車で腰かけることなど思いもよらないことである。

「おなかがすいてじゃろう。みほ子さんのお好きな芝海老を煮といたよ」

「そうお。すみません」

おむらは、馴れない者はびっくりするような年に不似合な若やぎで、茶色の足袋をはいた足をまめに動かして、みほ子の脱いだものを衣紋竿にかけ、帯を片よせ、チャブ台を長火鉢の横へ立てた。

「ああ美味い」

「ちょっとたべられるだろう、これで十銭よ」

六畳の電燈を鴨居のところまで引っぱって来て、みほ子が洗いものをした。

「さあ、お風呂へいっておいでよ」

みほ子は、風呂敷包みから出した雑誌をめくりながら、