Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みちのうえでみたはなし

道の上で見た話

小川 未明

Lisez 道の上で見た話 (みちのうえでみたはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 679 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

私は、こんなことで、びっくりするんでは、戦地へいって、大砲の音を聞いたら、どうするだろうと思いましたが、かわいそうにその後、どうなったか知りません。

それから、自分も、村にいたくなくて、町の工場で働いたのですが、戦争がおわったけど、村へ帰る気がしなくて、こんなことをするようになったのです。この馬も、飼い主がろくろくえさをやらないので、こんなにやせているのです。もっとも、人間さえ食えないのだから、口のきけない動物は、みじめなもんです。」と、馬子は、目にはいりかけるあせをふきながらいいました。

「おれは、復員して、間がないが、まだ、やさしい顔にであわない。戦争のため、みんな、人間らしさをなくしてしまったんだな。いつまでも、こんなだったら、この国はほろびてしまうだろう。さあ、早く水をくんできて、馬に飲ませてやんなよ。」と、若者は、馬子をうながして、自分は、よごれた馬のたてがみをなでました。

「そんなら、あとを、おたのみします。」と、馬子は、バケツを持って、あちらへ走っていきました。

始終を見ていたぼくは、たとえ、悲しみや苦しみに、たたきのめされても、正しく生きようとするものには、まだ美しい思いやりがあるのを、真にうれしく、力づよく感じました。