Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いこん
遺恨
Lisez 遺恨 (いこん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 706 caractères · 22 écrans
稀れに雑誌社から十枚二十枚の寄稿をたのまれることがある。すると給料と同額ぐらいの稿料を貰うけれども、毎月というわけではなく、毎月にしたところで、合せて、お茶汲みの女給仕に及ばない金額であった。
だから先生の生活はもっぱらタケノコに依存しており、キモノを売り、タンスを売り、細々と生きる。
先生の家族は、先生の母と二人の子供と女房アキ子の五人暮しであった。
アキ子は亭主を徹底的にカイ性なしの敗残者と思っていた。原稿を書けば売れるのだからセッセと書いて稼ぎなさい、とすすめるのである。脅迫の見幕であった。然し、先生の原稿はセッセと書いて持ちこんだところで、メッタに買い手が有りやしない。それを心得ているから、先生は売りこみにムリなアガキをしないだけだが、それをアキ子はカイ性なしの敗残者だと云うのであった。
アキ子も自分の持ち物を売って金にした。然しそれは一家の生計のためではなしに、自分の遊び歩きのためで、二人の子供にミカンやアメダマを買ってやることすらも、稀れにしかなかった。
先生は大学生を咒った。先生は栄養失調の気味であったが、教室で見る大学生はみんなマルマルとして血色がよく、年中タバコをすっていた。