Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごうすけほうし

郷介法師

国枝 史郎

Lisez 郷介法師 (ごうすけほうし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 163 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

……足利の武威衰えて以来、世はいわゆる戦国となり、仁義道徳は地に堕ちてしまった。親が子を殺し子が親を害する。恐ろしいは世の中の態だ。……親などはない方が気楽かもしれない」

――こう思うようなこともあった。

「しかし、それでは寂しいな。やはり親はあった方がいい。ああ両親に逢いたいものだ」

親に対する思慕の情は捨ようとしても捨られないのであった。

「だが、それにしても俺の親は、どうして俺を振り捨て行方知れずになったのであろう? 俺は両親の顔をさえ知らぬ」

彼の心はこれを思うといよいよ寂しくなるのであった。

「最所治部めが叛いたそうな。毛利元就へ款を通じ俺に鋒先を向けるそうな」

備前国矢津の城主浮田直家はこう云って癇癪筋を額に浮かべた。

「不都合千万でございますな」

お気に入りの近習岡郷介はこれも無念そうに相槌を打ったが、

「余人はともかく治部殿は殿のご縁者ではございませぬか」

「だから一層残念だ」

「これは許しては置けませぬな」

「許しては置けない! 許しては置けない!」

直家の声は物狂わしい。

「謀叛の原因は何でございましょう?」

郷介はじっと眼を据えた。

「ああ原因か。