Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごうすけほうし

郷介法師

国枝 史郎

Lisez 郷介法師 (ごうすけほうし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 163 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

「とは云え殿下のご威光までがそのため損つきはしますまいか?」

「馬鹿を云え」と秀吉は云った。

「そんな事ぐらいで損つく威光なら、それは本当の威光ではない」

「いよいよ遣わすのでござりますか?」

まだ利休には未練がある。

「賊に茶碗を望まれて、そいつを俺がくれてやったと知れたら、俺の方が大きく見られる。……それに俺にはその泥棒がちょっと恐くも思われるのだ」

「殿下が賊をお恐れになる?」

利休はますます吃驚する。

「世間で何が恐ろしいかと云って、我無洒羅な奴ほど恐ろしいものはない」

「ははあ、ごもっともに存じます」

利休は始めて胸に落ちたのである。

大阪市外阿倍野の夜は陰森として寂しかった。と、数点の松火の火が、南から北へ通って行く。同勢百人足らずである。それは晩秋深夜のことで寒い嵐がヒュー、ヒューと吹く。斧を担ぎ掛矢を荷い、槍薙刀を提げた様子は将しく強盗の群である。

行手にあたって十八九の娘がにわかに胸でも苦しくなったのか、枯草の上に倒れていた。夜眼にも美しい娘である。

「や、綺麗な娘ではないか」

「こいつはとんだ好い獲物だ」

「それ誰か引担いで行け」

盗賊共は大恭悦で娘を手籠めにしようとした。