Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごうすけほうし

郷介法師

国枝 史郎

Lisez 郷介法師 (ごうすけほうし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 163 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

「うん、そうか、無徳道人だったか」

「郷介法師、奇遇だな」

「いや、全く奇遇だわえ」

「私はお主に逢いたかった」

「私もお主に逢いたかったものさ」

「で、五千両入用かな?」

「五右衛門と聞いては取られもしまい」

「せっかくのことだ、半金上げよう」

「金には不自由しているよ」

「私の所へ来てはどうか?」

「今どこに住んでいるな?」

「洛外嵯峨野だ。いい所だぞ。……ところでお主はどこにいるな?」

「私は雲水だ。宿はない」

「私の所へ来てはどうか?」

「まあやめよう。恐いからな」

「ナニ恐い? 何が恐い?」

「恐いというのは秀吉の事さ」

「成り上り者の猿面冠者か」

「私はあいつから茶碗を貰った」

「それが一体どうした事だ」

「そこで恐くなったのさ」

「何の事だか解らないな」

「彼奴、殿下にもなれるはずだ。底の知れない大腹中だ。で私は立ち退く意だ。そうだよ近畿地方をな」

「なんだ、馬鹿な、郷介程の者が、あんな者を恐れるとは恥かしいではないか!」

「その中お主にも思い当たろう」

「私は彼奴をやっつける意だ」

「悪いことは云わぬ、それだけは止めろ」

「私はある方に頼まれているのだ」

「はて誰かな? 家康かな?」

「いいや違う。