Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さかやのワンこう
酒屋のワン公
小川 未明
Lisez 酒屋のワン公 (さかやのワンこう) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 017 caractères · 6 écrans
そしてまた、おまえはもう天国へきてもいいとお招きになったら、喜んでお月さまのところへゆく。そこには自分がまだ顔を知らない、お母さんもお父さんも、みんな露になって光っていなさるだろう……。」
彼は、月を見上げて、
「お月さま、私は、正直に働いていますけれど、だれも私をかわいそうと思ってくれるものがありません……。」と、訴えたのであります。
このとき、ふいに、目の前へ美しい、やさしそうな女があらわれました。少年は、びっくりしました。よく、月の明かりでその顔を見ると、どこか見覚えのあるような気がしました。
「わたしが、いいところへつれていってあげます。この世の中には、もっと正しいことも、幸福なこともたくさんあるのですよ。わたしは、町や、村や、方々を歩いてきました。そして、どこにしんせつな、よく道理のわかる人間が住んでいるかということも知っています。わたしは、今日から、あなたのお母さんになって世話をしてあげますから……さあ、まいりましょう。」
考えると、いつか犬にかまれた三味線弾きの女でした。酒屋のワン公は、この人につれられて遠くいってしまいました。