Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やこ

野狐

田中 英光

Lisez 野狐 (やこ) de 田中 英光 (たなかひでみつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 615 caractères · 39 écrans

Aozora Bunko

枕元にはどうも見覚えのある老人が坐っている。いつも桂子の家に手伝いに来ているオバさんの年老った夫。私は、桂子に万一のことでもあったのかと、ギョッとして一度に目が覚めてしまう。幸い桂子の身体に異状はない、ただ泥棒に見舞われたという話なので私は安心する。私はこと財産に関しては、昔から本来無一物、何レノ処ニカ塵埃ヲ惹カン、といった暢気な気持なのだ。

それで落着いて、昨夜、二度も、近くの長兄の家を訪れて引返し、三度目、深更二時頃、警官の手を借り、長兄の家にたどりつき、その夜、長兄のもとに一泊し、こちらに回ったという、オジさんの話をきく。

オジさんの話では、私に、二度目に家をとび出された桂子は、その日、アドルムを買ってきて熟睡し、翌日の昼頃まで死んだように眠った後、フラフラ表に出、見知らぬ若い男と帰ってきた。そしてふたりで夕食を食べた後、桂子は勤めに出ると言い、その男とふたりで外に出た。間もなく、若い男がひとりだけで帰ってきて、友人と約束の時まで休ませて欲しいと、家に上りこんだ。

人のいいオバさんは、その男を信用し、男に勧められるまま、近くの自宅に御飯を食べにゆく。