Classiques japonais avec furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans
と刺繍したネームが縫いつけてあるだけであった。職業もはっきりしないが、からだはがんじょうであるけれど、農業のほうではなく、手の指や頭部の発達を見ても、文筆労働者でもなく、所持品から考えても商人ではない。けっきょく、わりあい財産があって、のんきに暮らしている人ではあるまいかと察せられた。そして東京の人ではなく、地方から上野駅でおりたばかりのところを、やられたのであろうと思われた。
そのうちに、地方から、「猿田なにがし」という人物の捜査願が出てくるであろう。そうしたらその身分もあきらかになる。それを当局は待つことにして、「猿田」の死体の方は、ひきつづきげんじゅうに捜査をすすめていたのである。
だが、死体の行方は、いつまでたっても知れなかった。
蜂矢探偵の決心
蜂矢探偵は、ようやくからだがあいたので、ひさしぶりに、怪金属Qの事件の方にかかれることとなった。
探偵は、カーキー色の服を着、シャベルとつるはしとをかついで、針目博士邸へ行った。
博士邸は、あの爆発事件で、第二研究室が跡かたなくとんでしまって以来、住む人は留守番のほかに、検察庁から警官が詰めていたが、その人々もだんだんにへり、最後はただのひとりとなったが、今はそのひとりも常に詰めかけてはいず、三日に一度ぐらい、巡回にちょっと寄ってみるくらいだった。