Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

それを指先でつまんで、下の方へ、力いっぱいはぎとればいいんだ」

なんという惨酷な命令だろうと、蜂矢は、この命令を拒絶しようと考えたが、ちょっと待った、なるほどそれにしてはおかしい額ぎわの皮のまくれ工合だ。

(ははあ。さては……)

と、かれはそのとき電光のように顔の中に思い出したことであった。もうかれは躊躇していなかった。いわれるままに、そのまくれあがった額のところの皮を指でつまんで、下へ向けてひっぱった。

すると、おどろいたことに、皮は大きくむけていった。皮の下に、白い皮下脂肪や赤い筋肉があるかと思いのほか、そこには、ごていねいにも、もう一つの顔面があった――蜂矢探偵の手にぶらりとぶら下がったものは、なんと顔ぜんたいにはめこんであった精巧なるマスクであった。

そのマスクの肉づきは、うすいところもあり、またあついところもあり、人工樹脂でこしらえたものにちがいなかった。

マスクのとれた下から出てきた新しい顔は、どんな顔であったろうか。

それは針目博士とは似ても似つかない顔であった。頬骨のとび出た、げじげじ眉のぺちゃんこの鼻をもった顔であった。

「あッ」

蜂矢探偵は、あきれはててその顔を見守った。