Classiques japonais avec furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans
入場料はびっくりするほどやすい。たった三十円です。こどもさんは大割引のたった十円」
観音堂のうらにあたる空地に、本堂そこのけの背の高い大きな小屋がけをし、サーカスそっくりのけばけばしいどんちょうやら大看板、それに昔のジンタを拡大したような吹奏楽団が、のべつまくなしに、ぶかぶかどんどん。
この大宣伝政策はみんな、かの大学生雨谷金成、いや、この興行主の雨谷狐馬が、頭の中からひねりだしたもの。
花形大夫の二十世紀文福茶釜は、じつは彼が新宿の露天で、なんの気なしに買ってきた、めしたき釜であった。
「どうです、長戸さん、この景気は……」
と、蜂矢探偵は検事の顔を見る。
「いやあ、大したものだね。おそるべき大あたりの興行だ。これじゃ表の観音さまのおかせぎ高よりは多いだろう」
検事は目をぱちくり。
「それじゃ、われわれも場内へはいってみましょう。二郎君。入場券を買っておくれ、大人二枚に子供一枚。子供というのは、君のぶんだよ」
そういって蜂矢はポケットから、紙幣をまいたのを出して、その中から七十円をとって、小杉少年にわたした。
少年は、すぐかけていって券を買って来た。