Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きんぎょりょうらん

金魚撩乱

岡本 かの子

Lisez 金魚撩乱 (きんぎょりょうらん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 999 caractères · 67 écrans

Aozora Bunko

駄金魚を、何か実用的な木っ葉か何かのように思っていた。

もっとも復一の養父は中年ものだけに、あまり上等の金魚は飼育出来なかった。せいぜい五六年の緋鮒ぐらいが高価品で、全くの駄金魚屋だった。この試験所へ来て復一は見本に飼われてある美術品の金魚の種類を大体知った。蘭鋳、和蘭獅子頭はもちろんとして、出目蘭鋳、頂点眼、秋錦、朱文錦、全蘭子、キャリコ、東錦、――それに十八世紀、ワシントン水産局の池で発生してむこうの学者が苦心の結果、型を固定させたという由緒付の米国生れの金魚、コメット・ゴールドフィッシュさえ備えられてあった。この魚は金魚よりむしろ闘魚に似て活溌だった。これ等の豊富な標本魚は、みな復一の保管の下に置かれ、毎日昼前に復一がやる餌を待った。

水を更えてやると気持よさそうに、日を透けて着色する長い虹のような脱糞をした。

研究が進んで来ると復一は、試験所の研究室と曲もの細工屋の離の住家とを黙々として往復する以外は、だんだん引籠り勝ちになった。復一が引籠り勝ちになると湖畔の娘からはかえって誘い出しが激しくなった。

娘は半里ほど湖上を渡って行く、城のある出崎の蔭に浮網がしじゅう干してある白壁の蔵を据えた魚漁家の娘だった。