Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

てつのきりつ

鉄の規律

平林 初之輔

Lisez 鉄の規律 (てつのきりつ) de 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 016 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

「君は中央委員の命令を批判しようというんだね?……」

「そうだ。だが、僕は命令には絶対服従する。服従を前提としての批判なら許されてもいいじゃないか? 君はそれだけの自由も我々に認めんのか? 全くの機械で甘んずるのか?」

「むろん我々党員の辞書には自由という言葉はあり得ない。いま君の口から出た自由というけちな言葉のために、我が党の歴史はいくたび無益な血で彩られたか知れないのだ。鋼鉄のごとき党の規律のためには、我々は全くの機械となりおおせなくてはならぬ。しかも機械といっても、我々は誰一人完全な機械ではなくて、みな部分品に過ぎんのだ。中央委員によって我々は一つの機械に組み立てられて、はじめて機能を営むことができるんだ。我々の党の組織は、将来の社会の完全な雛型で、そこには最も厳密な分業と協業とが行われている。我々はただ一つの命令を実行すればいいのだ。いわば一つの鎖の環なんだ。鎖はそれを使う人の意志に従うので、自分の意志に従うのじゃない。鎖の環には意志も自由も必要でない。絶対服従があるのみだ!」

「もうよしたまえ、そのわかりきった講義は。でないと僕は君を軽蔑したくなるからね。