Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
重くなったら車にのっけて、――子供はいらんかねえ子供。お安くまけときます――」
浜子は突然畳にふして泣いた。しかしすぐ顔をあげて、
「――わたしがねおじさん、駅の陸橋のとこで、死んじゃおかと思って立ってた時さ、橋の下をヨイトマケのおばさんたちが通っていったのよ。その中にひとり、大きなおなかした女の人がいたわ。わたし、だんぜん死ぬのよしたの。わたしって、これで案外強いとこあるのよ。こうと思うと、必ずやりとげるの。だから、産んじゃおうと決心したのよ。何とかしてみせますからねおじさん。しばらくここへおいてね。」
こんなわけで浜子の雑貨屋ははじまったのである。なるほど口ばかりでなく、やることがすっきりしているように、兵六さんには思えた。青いペンキで車をぬったりするのもそうだが、そこへ積みこむと同じ鍋でも光り出すような気さえする。ある日浜子は、大じまんで、
「おじさん、わたし、今日の売上げレコードよ。三千円よ。二割五分として七百五十円のもうけ、わあすごい。これが毎日だといいんだけどな。そしたら音枝さんの借金、案外早く払えるわ。――あっ!」
浜子はとび上って腹を押えた。