Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あめのやまぶき
雨の山吹
山本 周五郎
Lisez 雨の山吹 (あめのやまぶき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 433 caractères · 33 écrans
まだごく若い、娘のようにみえるが、眉をおとしかねをつけていた。女はあいそよく微笑して答えた。
「はい、どうぞ、お好きなだけどうぞ」
それからすぐに、
「ああ、お召物が濡れますからわたしが切ってさしあげましょう、ちょっとお待ち下さいまし」
女は家へ戻って花鋏と紙を持って来た。そして柴折戸をあけて、こちらへ出て来ると、片袖をぐっと絞り、垣の間へ手を入れて、巧みに花枝を切った。
――その二た枝でいいのだが、
彼はこう云おうとしたが、黙って見ていた。
女の腕は柔らかに肉付いて白く、健康な若い血に満ちていた。こころよい鋏の音につれて、散りかかる花びらが幾つか、その白いなめらかな肌に貼りついた。
――兄へなんと云おう。
又三郎は解放されたような、すがすがしい気持で、そう思っていた。