Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきしろやまめ

雪代山女魚

佐藤 垢石

Lisez 雪代山女魚 (ゆきしろやまめ) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 297 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

信越線新町駅に下車して藤岡、鬼石と過ぎ、冬桜で世に聞こえた三波川の合流点まで行けば、秩父古生層が赤裸の肌を現わして、渓流に点在する奇岩に、釣り人は眼をみはるであろう。岩と岩の間は瀬となり渓と変わり、流相の変化応接にいとまがないが、深淵に大きな山女魚が悠々と泳ぐさまは見のがすまい。

万場の町から上流は、都会人が釣り旅に入るは甚だまれである。中野村、上野村と行けば渓流魚の桃源郷だ。流れの落ち込みに、自然のままに山女魚や岩魚が戯れている。人ずれしない魚は、誰の鈎にもたやすく掛かる。

奥秩父の三峰川と、中津川にも近年まで渓流魚は数多かったが、近頃は職業漁師と都会人のために漁り尽くされてしまった。

浅間火山の北麓、六里ヶ原を流れる幾筋もの渓流にも、山女魚と鱒の姿の大きなものが棲んでいる。地蔵川、熊川、応桑用水、濁り川、赤川などの山女魚は、山にまだ早春の寒い気がとどまっている四月ともなれば、盛んに水面に活躍して鈎に飛びつく。殊に応桑田の一匡邑の近くには魚が濃く、同じ釣り場に幾回毛鈎を打っても跳ね上がってくる。法政大学村の中央を流れる熊川の山女魚は大きい。俗に銀山女魚といわれる魚で、鱗が白銀色に光って美しいのであり、濁り川は、鬼の押し出し所に湧きでるが、密林が深く夏場は分け入るのに困難だ。