Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せつま

雪魔

海野 十三

Lisez 雪魔 (せつま) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 13 355 caractères · 27 écrans

Aozora Bunko

気味が悪いねえ」

「ああ分った」

「分ったって。どういうわけなの」

「そのわけは……困ったねえ」と彦太は困った顔をしながら「でも五助ちゃん、悲観しちゃだめだよ。つまりあの雪穴の中に血が流れていたんじゃないか。その血が君の手についたのかもしれない」

「あっ、そうか」五助は、そういって、さっと顔色をかえた。「すると一造兄さんが穴の中で……」

「さあ、それはまだほんとうかどうか分らないんだ。雪穴を掘りだした上でないと、確かにそうだといえないよ。だから気を落すのはまだ早いよ」

彦太は五助を一生けんめい、なぐさめたが、心の中では、これはたいへんなことになったぞ、と思った。

「五助ちゃん。山を下りよう。そしてこのことを皆に知らせようや」

「そうだ。村の人にそういって、雪崩の下から雪穴を早く掘りだして見なければ……」

五助と彦太とは、雪の中に幾度もころびながら、大急ぎで山を下りた。

すこし早すぎる雪崩のこと、一造の行方不明のこと、五助の手首についていた血のこと――二人が知らせた変事は、すぐ村中にひろがった。すぐさま救援隊がつくられ、一同は青髪山の現場へかけつけ、そこで雪掘りが始まった。