Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆき

雪

楠田 匡介

Lisez 雪 (ゆき) de 楠田 匡介 (くすだきょうすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 792 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

解雇の事は知りません。……主人の気まぐれを、気にして喜んだり、怨んだりする事になりますと、あの夜、家にいた五人の人は勿論、恵須取の人全部が兇行の動機を持つ事になるでしょう」と望月はそれをこの様に説明した。

雪は十時頃やんで、屋敷の外の雪の中には、山村の帰って行った足跡しかついていなかった。

書庫は丸太造りの頑丈なもので、その内側から(閂)が下ろされていた。勿論、犯人の隠れる所も、ドア以外からは出られるすき一つなかった。

署長の話が終ると、警部はため息をつきながら、

「こりゃあ、大変な事件ですね。一寸手におえないのではないかな……余程上手に、緻密に細工された殺人ですね。先ず、内側からカンヌキをかけて置いたなんてのは、どんな風な戸だか知りませんが、一筋縄では行かない奴ですよ。……さあ、では、現場を見せて頂きましょうか」

二十分して、一行は早川家に着いた。

「ほう! これは……素晴しいものですね」

田名網警部は、現場であるその書庫に一歩足を入れるなり、こう感嘆の声をあげた。

旧樺太時代の丸太小屋を改造して書庫兼書斎にしたものであった。十畳位の広さで、内部には柾目の通った檜の板を張り、保温のためその間には、木屑がつめられてあった。