Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Lisez 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) de 木村 荘十 (きむらそうじゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 859 caractères · 76 écrans

Aozora Bunko

孫軍曹は現場へ駈けつけたが、誰れも手を下そうとする者はない。衛兵が仕事の手を休ませないのだ。

孫は激怒した。しかし、衛兵と監督は、三人や四人の子供を助ける為に、五十弗も百弗もかかる工事をやって採鉱を遅らしたら、自分達が首になるというのだ。

「俺がやらせたと云え。文句を云う奴があるなら俺が相手になる……子供達を早く掘って助けてやれ」

が、それでも躊躇する坑夫達を見ると、孫は鷲掴みにしていた金包を破いた。

「さ、早い奴に褒美をやる」

赤肌の大地に、明るく銀貨が音を立てて飛ぶと、坑夫達は大人も子供も仕事を放り出して群がって来た。

「そこを掘れ、後は助けてからだ」

坑夫達は歓声をあげた。坑内に知らせに行くもの、指図するもの、衛兵も、もう手がつけられなかった。孫軍曹の噂を知っている坑夫達は、彼の保護に安心して、続々坑内から出て来ると、新しい工事に加わった。

孫軍曹は、掘起した岩の上に仁王立になって指図しながら、事務所から出て来て苦り切った顔をしている経理に、

「錫も大切ですが、人間の命は何より大切ですからな」

と云った。

少年達が再び歓びの叫びをあげて小さな穴から、地下へ這い込んだのは、それから数時間の後だった。