Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Lisez 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) de 木村 荘十 (きむらそうじゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 859 caractères · 76 écrans
大勢の母親達がこれを見たら、何と云って泣き叫ぶだろう”
彼の怒りは、もう、習慣などというものを越えて、心の底に凝結してしまったのだろうか。
例の鋭い眼を据えて考え込み、飯店の亭主が出て来てしきりに詫をいうのも聞き流して、真青な顔をして飯店を出た。
灰色の低い雲が、空一杯にかぶさっている箇旧の街は、もう暮れかかっていた。
「兄さん」
春生は、背後の跫音に気兼して小さな声で云った。
「何処へ行くの?」
「とに角、どっかでお前の着物を買わなくちゃア……春生、お前、足が悪いのか」
「何でもないんだ……膝のところが少しはれているけれど、もう鉱山へ入りゃアしないから直き癒るよ」
弟は、兄を心配させまいとして、平気で歩こうとし、兄は弟を抱えるようにいたわり乍らゆっくり歩いた。
「兄さん、あたい、着物なんかいらないや」
「何故? そんな恰好をしてると、またさっきの様な目に遭うぞ」
「でも、あたい一人になったら、どうせ、又誰かに奪られてしまうもの」
「なに、着物まで剥がれたのか?」
「うん、あばたの劉ってやつに金を貰ったとき、お母さんが買ってくれたのを大事に持っていたんだけど……鉱山を下りて箇旧へ来る途中で……」