Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

れいき

霊気

豊島 与志雄

Lisez 霊気 (れいき) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 440 caractères · 3 écrans

Aozora Bunko

」などと云う。その時彼は既に、山の霊気に包み込まれて、その中に生きているのである。

海抜一万尺に近い連峰を前にして、それらの連峰の一つ一つを呼ぶに、例えば、槍ヶ岳、穂高岳、などと云うことと、槍、穂高、などと云うこととの間には、云う気持に大なる違いがある。前者は、平地から遠く望む人々の無関心な呼称である。後者は、身自らその境地にはいった人々の心からの呼称である。その中には、親愛の感じと神聖の感じとが含まれている。

「槍ヶ岳が……穂高岳が……大天井岳か……。」

「槍が……穂高が……大天井が……。」

この二つの表現を並べて、試みにそれを口の中でくり返す時、如何に両者の間に遠い距離があることか。まして、それらの高峰の肩に身を置く場合、両者が全く異った感じのものであることは……ただ知る人ぞ知る、説明しようとしても出来ない。

神に対して呼びかくる時、西欧の言葉に従えば……その原語を試みに邦語に直せば……「なんじ」である。他の二人称ではない。「神よ、あなたは……君は……お前は……閣下は……殿下は……貴殿は……あなた様は……。」其他如何なる呼称も、「神は」につかない。