Classiques japonais avec furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lisez 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 546 caractères · 234 écrans
ものか、お祖父さんも以前は大小を差して、戸田家にて仮令少禄でも御扶持を戴いたものだ、其の孫だからお前も武士の血統を引いて居るではないか、忠孝全からずと云うて、奉公をする身は仮令両親があっても主人に事える中は親の事を忘れなければならんものじゃ、それが忠義と云うもの、お祖父さんの顔を見ると其様な事を云う、これから其様な事を云うとお祖父さんは最う決して構いませんよ、私も何うかしてお前の多足に成るようにと思って、年寄骨に機の仕分を為ているのに、其様な弱い音を吐くと肯かんぞ、お祖父さんは再び此処へ来んぞ」
布「はい……お祖父さん昨夜お祭礼で講釈師の桃林の弟子の桃柳と云うのが来ましたが、始めて此処へ来たもんだから座敷を為てやろうと旦那さまがお口をお利きなすったもんですから、聴衆が多勢出来ましたので、お店の方も皆な寄って講釈を聞きました」
佐「ウンそれは有難い事で、足利の江川村などに居ちゃア講釈でも義太夫でも芝居でも見聞をする事は出来やアしない」
布「その桃柳てえ講釈師が金比羅御利生記の読続きで、田宮坊太郎」が子供ながら親の仇を討ちました所の講釈でございましたが、彼を聞きましてお祖父さん私は親の仇が討ちたく成りました」