Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほしみせ

露肆

泉 鏡花

Lisez 露肆 (ほしみせ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 973 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

……また合成銀と称えるのを、大阪で発明して銀煙草を並べて売る。

「諸君、二円五十銭じゃ言うたんじゃ、可えか、諸君、熊手屋が。露店の売品の値価にしては、いささか高値じゃ思わるるじゃろうが、西洋の話じゃ、で、分るじゃろう。二円五十銭、可えか、諸君。」

と重なり合った人群集の中に、足許の溝の縁に、馬乗提灯を動き出しそうに据えたばかり。店も何も無いのが、額を仰向けにして、大口を開いて喋る……この学生風な五ツ紋は商人ではなかった。

ここらへ顔出しをせねばならぬ、救世軍とか云える人物。

「そこでじゃ諸君、可えか、その熊手の値を聞いた海軍の水兵君が言わるるには、可、熊手屋、二円五十銭は分った、しかしながらじゃな、ここに持合わせの銭が五十銭ほか無い。すなわちこの五十銭を置いて行く。直ぐに後金の二円を持って来るから受取っておいてくれい。熊手は預けて行くぞ、誰も他のものに売らんようになあ、と云われましたが、諸君。

手附を受取って物品を預っておくんじゃからあ、」

と俯向いて、唾を吐いて、

「じゃから諸君、誰にしても異存はあるまい。宜しゅうございます。行っていらっしゃいと云うて、その金子を請取ったんじゃ、可えか、諸君。