Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおいめがね
青い眼鏡
野村 胡堂
Lisez 青い眼鏡 (あおいめがね) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 201 caractères · 24 écrans
花房一郎は受話器を取って耳に当てました。
「ハイハイ、私は花房、エエそうです、貴女は? 名前は言われない、ハテナ。御用は、何? 今晩、日本橋辺まで来て見ろ、大谷千尋が何んか大仕事をするかも知れない、フーム、どうしてそれが判ったのです……それも言われない。そんなあやふやな事を、私は信用して出動すると思いますか、何? ――きっとする、青い眼鏡の仕掛を知って居るなら――何? もう一度、青い眼鏡の――モシモシ、それはどんな意味ですか、モシモシ、モシモシ、あッ切ってしまった」
花房一郎は、がちゃりと受話器を掛けて、暫らく考えこみました。
「花房君、今のは誰の電話だ」
「判りません、心当りは無いじゃありませんが、――いや、そんな筈は無い。――お聞きの通りの電話ですが、相手は若い女だという事以外には、何んにもわからないのです。騙されるまでも、兎に角行って見ましょう。オートバイで連絡を取らせますが、制服私服半々位に、警官を五十名ほどお願いいたします、それでは私は一人で瀬踏みをして参りましょう」
「大丈夫か」
「虎穴に入るより外に方法はありません」
屹として立った花房一郎の面には、死も亦辞せざる決心の色が浮んで居ります。