Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かぜにのってくるコロポックル

風に乗って来るコロポックル

宮本 百合子

Lisez 風に乗って来るコロポックル (かぜにのってくるコロポックル) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 458 caractères · 39 écrans

Aozora Bunko

一年一年と、感情の育って来る彼は、或るときは無意識に、或るときは故意に、思い切ったいたずらをしては、その結果はより一層深い、イレンカトムの愛情を煽るようなことを遣った。

生れ付きの向う見ずな大胆さと、幾分かの狡猾さが、彼の活々とした顔付と響き渡る声と共に、イレンカトムに働きかけるとき、そこには彼の心を動かさずにはおかない一種の魅力があった。

知らないうちに蒔かれていた種は、肉体の発育と同じ速力で芽をふいて来たのである。

畑の手伝いでもさせようとすると、

「お父(と)、俺ら百姓なんかんなるもんか!

うんだとも。俺あ、もっともっと偉れえもんになるだ!」

と云いながら、泥まびれになっている親父の顔を、馬鹿にしたような横目でジロリと見る。するとイレンカトムは、曖昧な微笑を浮べて、

「ふんだら、何(あん)になるだ?」

と訊く。豊は、大人のようにニヤリとする。

そして、

「成って見ねえうちから、何(あん)が分るだ? 馬鹿だむなあ、お父(と)おめえは!」

という捨台辞(すてぜりふ)をなげつけて、切角立てた畦(あぜ)も何も蹴散(けち)らしながら何処へか飛んで行ってしまう。

「すかんぼう」