Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうきんとさかなのまち

風琴と魚の町

林 芙美子

Lisez 風琴と魚の町 (ふうきんとさかなのまち) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 372 caractères · 27 écrans

Aozora Bunko

桟橋の下にはたくさん藻や塵芥が浮いていた。その藻や塵芥の下を潜って影のような魚がヒラヒラ動いている。帰って来た船が鳩のように胸をふくらませた。その船の吃水線に潮が盛り上ると、空には薄い月が出た。

「馬の小便のごつある」

「ほんでも、長いこと、きばっとったとじゃもの」

私は、あんまり長い小便にあいそをつかしながら、うんと力んで自分の股間を覗いてみた。白いプクプクした小山の向うに、空と船が逆さに写っていた。私は首筋が痛くなるほど身を曲めた。白い小山の向うから霧を散らした尿が、キラキラ光って桟橋をぬらしている。

「何しよるとじゃろ、墜ちたら知らんぞ、ほら、お父さんが戻って来よるが」

「ほんまか?」

「ほんまよ」

股間を心地よく海風が吹いた。

「くたびれなはったろう?」

母がこう叫ぶと、父は手拭で頭をふきながら、雁木の上の方から、私達を呼んだ。

「うどんでも食わんか?」

私は母の両手を握って振った。

「嬉しか! お父さん、山のごつ売ったとじゃろなア…………」

私達三人は、露店のバンコに腰をかけて、うどんを食べた。私の丼の中には三角の油揚が這入っていた。

「どうしてお父さんのも、おッ母さんのも、狐がはいっとらんと?」