Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Lisez 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 957 caractères · 55 écrans
このあいだに幾たびか、十太夫は「引き太刀」という秘手をこころみる。十太夫自身のあみだした技で、この手にかなう者はないと定評がある。だが土田正三郎だけはその手にのらず、一度も打ちを取られたことがない。やがて十太夫は汗まみれになり、肩で息をしながら竹刀をおろす。
「これまでだ」と十太夫はどなる、「汗をながして来るから待っていてくれ」
十太夫が出てゆくと、安川大蔵が立って来て、土田が稽古着をぬぐのを助ける。面をとると、土田の顔にも汗の滲んでいるのがわかる。
「三度めの引き太刀は凄かったですね」と安川が云う、「てっきり一本と思いましたよ」
土田はなにも云わない。
「私にはどうしてもあの手が避けられません」と安川は云う、「ずいぶんくふうしてみるんですが、どうしてもだめですね」
「そう思いこんでるだけさ」と土田が静かに云う、「腕は五分と五分だよ」
「私がですか」
土田は黙って微笑し、安川の肩をそっと叩く、そこへ十太夫が、着替えた袴の紐をしめながら出て来て、さあ帰ろう、なんだまだ汗も拭かないのか、早くしろよとせきたてる、といったようなことが、月に二度か三度は必ずあった。