Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lisez 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 957 caractères · 55 écrans

Aozora Bunko

土田正三郎は黙っていた。

「よくわかりました」しづはそっとじぎをして云った、「これでわたくしの気持もおちつきます、決して他言はいたしません、――有難うございました」

土田は会釈をしてそこを去った。

彼の顔には、しづとは反対に、明るく挑戦的な微笑がうかんでいた。眼に見えない誰かを空に描いて、そのものに得意なめまぜでもするような、満足げな微笑であった。

「どうだ十太夫、みごとなものだろう」――寺の山門を出ると、土田はそう云いだした、「おれがみまいにゆかなかったのは、あの人のためさ、いつかおまえは云ったな、おれたちは二人いっしょにいると一人になってしまう、おれたちはいつも同じ娘に恋してしまうし、娘のほうでもどっちが好きか判別がつかなくなる、奇妙な、有り得ないことのようだが、事実がそのとおりだったことは、おれとおまえがよく知っていた」

「死んでしまったいまは、おまえにも見とおしだろう」と土田は続けた、「おれが枡平のおみのと結婚しなかったのは、おみのが拍子ぬけしたのではなく、おれのほうで興味がなくなったからだ、十太夫といっしょでなければ、これっぽっちも興味がわかないんだ、これが本当のことなんだ」