Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たかおざんげ
高尾ざんげ
豊島 与志雄
Lisez 高尾ざんげ (たかおざんげ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 252 caractères · 21 écrans
「はや持来ぬと……あすこからでいいわ。」
枕屏風を塚に見立てて、菊千代は高尾の霊になりました。するりとはいりこむことが出来たのを、自分でも感じて、振りが自在に運びました。細長い眼が心持ちつり上り、頬の肉が痛そうなまでに引き緊り、上体も足もすらりと伸びて弾性をもって撓みました……。そして踊りぬいて、中途で息を切らし、そこに屈みこんでしまいました。
「もういいわ。」大きく息をつきました「分ったわ。生き身を捨てた気持ち、分ったわ。」
いつまでも凝視し続けてる檜山の前に来て、菊千代は淋しそうに微笑みました。
「熱海のこと、大丈夫よ。ね、分って下さる。分ったら、もっと飲まして。」
清香は怪訝な面持ちで、二人に酌をしてやりました。
それから一ヶ月ほど後、菊千代は正式に芸妓の廃業をして、熱海へ引き移りました。家は梅葉姐さんの持ち物で、こじんまりした洒落た構えでした。万事のこと梅葉姐さんが世話してくれて、小女を一人使い、長唄と踊りの手ほどきに出稽古をすることになりました。
それからまた一ヶ月ほどたった頃、ちょっと、檜山がやって来ました。互にまじまじと顔と顔を見合ったほど、なんだか二人とも変っていました。