Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うおとはくちょう
魚と白鳥
小川 未明
Lisez 魚と白鳥 (うおとはくちょう) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 956 caractères · 8 écrans
もう、おまえは、二度と私のところへは帰ってこられない。あの赤いのは、人間が、火をたいているのだよ。そして、私たちをだまして、水の上へ呼び寄せようとしているのです。もし、いってごらん。人間が、大きな網で、みんなすくってしまうから……。」と、いいきかせました。
子供は、なんという怖ろしいことだろうと思いました。じっと、水の底に沈んで、暗い上の方で、一ところだけが、赤く、電のように、ちらちらと火花を散らしているのを、怖ろしげにながめていました。
「お母さん、春になると、どうなるのですか?」
と、子供は、いいました。
子供は、去年の春、生まれたので、まだ、今年の春にはあわないのであります。すると、母親はいいました。
「春になると、水の上が、一面に明るくなるよ。けっして、あのように、一ところだけが、赤く、明るくなるというようなことがありません。」と、よく教えました。
子供はそれから、暗い水の底を、お友だちと、あまり遠くへはいかずに、泳いでいました。なんといっても、水の底は暗いので、それに、そこばかりにいると飽きてしまって、早く、自由に、広い世界へ出てみたかったのです。