Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にしんぎょじょう

鰊漁場

島木 健作

Lisez 鰊漁場 (にしんぎょじょう) de 島木 健作 (しまきけんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 483 caractères · 49 écrans

Aozora Bunko

もう二度と来るこってねえだ。」とひとりが言った。「余市のな、〈サ漁場な、あすこへ行って見れで。着いた時と網おろしにゃ、なんぼでも呑ませっぞ。腰の抜けるぐれえ、呑ませっぞ。」と他の一人が言った。「この酒こ、水まぜてねえだか。」誰かがそういうとどっと笑い声が起った。監督と二人の親方に聞こえよがしに彼らは言うのだった。

祝宴(?)がおわるとみんなは立上った。と、すぐそばにいた若い男が、源吉の横へずーっとよりそって来て、

「おい、行ぐべよ、な。」といって、にやにやと笑った。

「どこさよ。」

「どこさって……。わかっていべえに。おみきの匂いこかんだばしで、どうしてこれから去んで寝られっけに。行ぐべな。」

「行ぐべ行ぐべ。」

がやがやとたちまち二三人が集まって来てその男を取りまいた。「こったら、雀の涙みてえ酒このんだばしで、どうして去んで寝られっけえ。」

五六人ずつかたまって外へ出た。暗かった。春といってもさすがにまだ寒く、凍てついた街道に氷のくずれる音がばりばりときこえた。はるか彼方の丘のあたりから、どん、どん、ど――ん……と高く低くうちならす太鼓の音が闇をつんざいてきこえてくる。