Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

Lisez 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) de 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 675 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

それからは至って順調で官費生となり、第一位の成績で卒業したのは明治十三年の夏でした。時に満二十一歳七カ月です。その間に帰郷したのは幾度でもありませんでした。その頃病弱だった実父が亡くなりました。卒業後すぐに洋行、帰朝して教授というようなわけでした。母は一両年してから、弟妹とともに引取られて上京し、近くに住われるようになりましたが、親とはいいながらも、主人との間は割合にあっさりしたもので、森の母と兄とのことを見馴れた目には、ただ驚かれるほどでした。こちらよりあちらで遠慮をなさるので、話は何でも私に取次がせられるのですから、何かと意志の食違いが多くて、お互にお気の毒なのでした。幾年かして弟は戦死し、妹は縁づき、その後に私どもと同じ家で御一緒に生活するようになりました。子供らも追々に物事が分るようになりましてからは、母も何かと孫に話されるので、そうしたことから気分も大きに和むようになりました。母も主人の健康の思わしくない時などは取越苦労をなすって、いつかは、「ここのお父さんにもしものことがあっても、私はお前と離れようとは思わない。伯父さん(主人の兄)の所へは行きたくない。