Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

Lisez 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) de 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 675 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

川田氏は元老院議官で西氏ともお役向の知合です。ところが川田氏があまり次兄を愛されるので、あちらの親戚から故障が出て、譲与の契約の削減の事を仲介者の佐善氏から申されました。その態度に憤慨されたお兄様は、「譲与の額の多寡は問題ではない。男が一旦明言した事を傍の者のために左右せられるのは、弟の将来のために頼もしくない」と、直に川田氏を尋ねて破談を申されたのです。その話を父から聞かれた西氏は、

「なぜ早く聞かせなかった。何とか穏かな方法もあったろうに、何しろ林はまだ若いから」といわれました。

ほんとに兄は若かったのです。

やがて兄の洋行の時が来ました。その報告に父が伺ったら、西氏はひどく喜ばれて、「己も近頃は医者にかかるが、心安くしても相当の謝礼はする。経済上にもよい。専門は何か」と聞かれます。

「何か衛生学とか申しておりました。」

「そうか」と、さも残念そうでした。臨床的な科ならよいと思われたのでしょう。でも過分な御餞別を下さいました。

洋行して帰った時、早速縁談をいわれたのは西氏です。御養子紳六郎氏の姉君、赤松男爵夫人の長女で登志子という方でした。

「小さい時から知っている。