Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たそがれのこくはく

黄昏の告白

浜尾 四郎

Lisez 黄昏の告白 (たそがれのこくはく) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 453 caractères · 41 écrans

Aozora Bunko

しかしその幸福は六ヶ月程経った時、永久に失われてしまったのだ。僕は蓉子を完全に得ているかどうかということを疑いはじめた。そう思った時、すでに僕は幸福というものはなくなってしまったんだ。蓉子も初めは僕を愛した。しかし、はたして蓉子は人間としての僕を愛していたのだろうか。

米倉の盛名が輝くにつれ、蓉子の瞳も輝きはじめた。僕は妻を疑いはじめた。蓉子がいつまでも僕を愛しきって行かれるかを。

結婚! 人は結婚を愛の墓場だとか恋の墳墓だとかいう。そう思っていられる人々は何と幸福だろう。結婚は平和な墓場ではない。静かな休息所ではない。結婚は恐ろしき呪いだ。

これは僕の生れつきの生活から来ているのか、あるいは僕が、米倉という恋の競争者をもっていて、それに一度打勝って妻を得たという、そういう特殊な場合だったからかもしれない。が、いずれにせよ、僕は結婚したことによって、ますます心の不安を感じなければならなかったのだ。

結婚すれば蓉子を完全に得られる――彼女の身体もそうして心も、全部を! こう考えていた僕はなんという馬鹿者だったろう。僕ははじめこそ、それを二つながら得たと思った。