Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
Lisez 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) de 服部 之総 (はっとりしそう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 121 901 caractères · 247 écrans
「都辺の陶工これを模造して利を得る者また少なからず――と『大日本人名辞書』は叙している――而して陶器は模しうれども筆跡は模すべからず、相ともに尼に謁して某の如何せば可ならんを問ふ。尼すなはち陶を作らしめて躬ら歌を題して与ふ。蓋し尼の製陶を模する者数十名、ために糊口を得るは尼の悦ぶところなり。また国々より上京する者詠歌を乞ふの繁なるを厭ひて、家居を定めず、遂に西加茂なる神光院の茶所に住へり、故に都人呼んで屋越の蓮月といへり。」
これで見ると、一目でにせものとわかるみすぼらしい似せ字の蓮月焼は、かえって時代が古く、にせものつくりの陶工たちが、蓮月焼と提携するまえの作品から成っていると思われる。蓮月没後のにせものは、一寸目では判じきれぬほど巧者に似せてあったり、さきにも述べた近頃の作品のように、流れを汲んでおのずからよろしいのもあるというふうである。
それにしても、にせものつくりたちと提携して、数十名にうつわをつくらせて、歌だけを自分で書きこんでゆく蓮月尼は、どんな契約でそれをつづけたかはわからないが、注文によらない大量生産的商品生産者であって、ただの手工業者でない。