Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

エスみさきせいようふじんこうさつじけん

S岬西洋婦人絞殺事件

夢野 久作

Lisez S岬西洋婦人絞殺事件 (エスみさきせいようふじんこうさつじけん) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 951 caractères · 52 écrans

Aozora Bunko

そうして惜しい事に、この間のR大学、法医学部の怪火事件の時に焼失してしまった事を併せて附記しておく。

犯人はやはり犬田博士の推測通りの、五尺一寸足らずの小男であった。S岬事件の起る二週間前に、相当遠距離に在る刑務所を出ると間もなく、各地を荒しまわったために、R市方面へも手配されていたマヤクの音(本名堅村音吉三十七歳)という前科数犯で、家人に麻酔を呉れて、騒がれない用心をして金品を奪うのを専門にしている有名な兇賊であったが、S岬事件後、六個月程経って、R市から百哩ばかり距たった大都市の遊廓で、古い狃染の女と遊興中、同市の敏腕な刑事に怪しまれて逮捕されたものであった。

その時の自白によると音吉は、R市の某饂飩屋で天丼を喰っているうちに、嘗てマリイ夫人を見に行った事のある中学生連中の雑談から、S岬の地形や、ロスコー家の建築の概要、生活状態なぞを聞出し、究竟の稼ぎ場と考え付いた。それがちょうどあの土曜日の夕方だったので、その饂飩屋の電話室に這入って市内の石油ストーブ屋の名前を探し出して、その名前でロスコー氏の奉職している石油会社に電話をかけて給仕を呼出し「ロスコーさんに自宅でお眼にかかりたいが」