Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ジ アフェア オブ トゥー ウォッチイズ
The Affair of Two Watches
谷崎 潤一郎
Lisez The Affair of Two Watches (ジ アフェア オブ トゥー ウォッチイズ) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 107 caractères · 27 écrans
唯一つ勉強と云う事だけが共通でなかった。それは勉強なるものが決してスクール・ライフの中の主なる出来事ではなかったからだ。
一と先ず千駄木の原田の下宿に落ち付く事になって、駒込の方へ歩き出した。もう好い加減戸外を歩いて居る事は忘れて、往来の端から端へ転がりながら砂埃を蹴って笑って行く。其の度毎に杉は子供のように意気地なく鼻をすゝり、袂からボロボロの紙屑を撰り出しては鼻をかんだ。私は下駄の鼻緒が今にも切れそうなので、可なり其の方も心配になった。
「間室は暗い顔をして居るなあ。もうちっと日当りの好い顔になれないもんかな。」
一町も先からやって来る友達の顔に狙いをつけて、突然杉がこんな事を云い出した。
「ありゃ可かんぜエ君、ありゃ一生女に惚れられん顔じゃ。あゝ云う顔を持った男はもう浮ぶ瀬がない。」
顔の事になると、原田は他人より一倍眼が肥えてると云った風に批評するのが癖で、結局惚れるとか惚れられないとか、話を色気の方へ持って行って決着を付ける。
「………時に山崎さん。君、若竹へ出て居る名古屋藝者を見たかな。」
山崎は私の名だ。
「うむ、見た。」
「あン中に一人居るだろうがな。